速弾きの練習 ピッキングトリル編

弾いてる?ギタ彦です。

今回は速弾きの練習。

小生が二十歳くらいの頃。(もう随分前の事だよ!)
近所の書店で見つけたギター教則本に、速弾き練習についてのアドバイスが書かれていましてですね。

正確には思い出せませんが、こんな感じ。

・ギターは楽器とは言え、演奏する以上筋肉を使う。これはスポーツに通じる。
・スポーツはここぞのプレイの時では息を吐き出し、呼吸を止めて力を出すのではないか?
・ならばギターも運動と考え、速弾きの際は息を止めて弾ききるのはどうか。
・(速弾きなど多用するであろう)ギターソロも、長くて1分程。息を止めての演奏も可能では?

筆者自身そのようにして弾いていたそうです。立ち読みで(すまん!)サラッと目を通しただけでしたが、そんな発想もあるのだと感心したものです。
速弾きに限らず、ギターの練習指南と言えば、大概似たような機械的なフレーズを繰り返すものばかりのなか、具体的な発想からのアプローチは当時珍しく(僕にとってはね)、斬新に思いました。
実行はしませんでしたけど。

と言うより、息を止めるの止めないのは意識してないだけか。実際どうだったろう?

さてと。昔話はこの辺で、速弾き練習のお話。


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まずはピッキングトリルの練習

ピッキングトリルです。この最高速をひたすらあげる事を目指す練習。

押弦しません。開放弦をひたすらオルタネイトピッキング。

速弾きをする為にはとどのつまり、ピッキングの速度を速める事です。まずはここから。

目標を設定します。16分音符(4連符ね)をBPM200で弾けるようになりましょう。

たどり着いたなら更に上を目指すのも良し。ゴールを決めるのは自分っ!

いざはじめてみたならば

BPM160もいっぱいいっぱい。

60秒厳しい。1分ほどを目標にしたものの、息切れしてしまう。

そこで30秒でいいや、にしました。

出来るようになったなら、時間を延ばせばよろしいでしょう。

ショーン・レイン(故)と言うスーパーギタリストがいました。若くして急逝した超テクニシャンのショーン。

彼がかつて、ギターキッズに向けて言っていたアドバイス。ちょっと斬新ですよ。

「速いプレイを身に付けたいなら、下手で構わないからとにかく速く弾け。ゆっくりやる必要はない。」

こんな内容の話、確かね。

どうです、斬新でしょ?そうでもないかな?

このアドバイスもかなりむかし。20年位前でなかったかな?

それを考えるとやはり、斬新だったと思うのよね。
思ったけれども実行はしてこなかったのです。

「ゆっくり確実に弾けるスピードから、徐々にテンポを上げていく。」

これこそが王道で絶対の練習方法。そう思っていたし、実際憧れのスーパーギタリスト達も口々にそうアドバイスしていたしね。

もちろんその王道練習方法も大正解なのだけれども。

ショーンが提案するやり方も試してみる価値は大有りだと思うのです。

何故なら!

【速弾きの練習なのだから】

例えば160bpmだと上手く弾けないわけです。その速さについていけない。
なので150bpmでひたすら練習します。
弾ける様になりました・・。

違いますね?
150bpmなら、既に弾けるわけです。
弾けないのは160bpmでしょって事。

例えばです。

120bpmの原曲をコピーしたければ、
123bpmでも125bpmでもよい、とにかく原曲よりちょっと速い位で必死に練習する。

鬼のように!

ほったら初めて120bpm弾ける様になるはず、と。

結局先に書いた様に、これも筋トレみたいなものだと言えるのです。

120bpm弾くために110bpmで頑張っても、
それで上手に弾けるようになるのは100bpmの速度なのだ!

きっと、そう。

それでも弾けない時は

まず手首の力を抜きます。

車のキーを回すとかの様に

とか

ドアノブを回す時の

のか。

これは手首の動きを日常生活レベルの話で例えています。

手首はぶらんぶらんにして

手を洗った後に水を切る動作のようにとか

他にあったかな?ま、こんな感じ。

全てにおいて共通するテーマは

「極限までの脱力」です。

いかに力まず、それでいてピッキングのスピードを上げられるか?という事になります。

多くの指南動画を見ても、ほっとんどの人。

もう全ての人と言って良い程の人達が

力を抜かなくては速弾きむりだから、いやほんとに」と仰る。

事実、彼らのその速弾きプレイの超絶っぷりを見るに、力んでいるようには見えませぬ。

なるほど、それならば力を抜いて弾いてみよう。

その限界が150bpm辺りだったわけです。

手首をぷらっぷらにしてみたなら、これ以上速く動かないわけ。

なにせ力を入れるなと言う。力入れないで、手首から先をぶらぶら振るだけの奏法。

速度が出るわけない。200どころかこれ以上速く弾くの無理なんじゃないか?

これが「才能」だかの壁なのかな?

発想を変えてみた

むしろ変えるより他ない。

こんなんじゃ、いつまで経っても練習の為の練習を繰り返すばかりだと、ちょっと工夫する事に。

「目標時間を短めに。6秒にしてみる。」

極端に短いけどスタートはここから。

6秒なら180bpmでもなんとか弾けた。

これで少しずつ時間を延ばしていこう。

試しに200bpmを弾いてみる。これも2から3小節くらいならなんとかついていける。

光が見えてきたかも?

ここで教訓。

「200bpmじゃ2小節が限界だから30秒は弾けそうな160bpmからしっかり・・・」なんて悠長なこと言ってちゃダメ。

「2小節でも200bpmでイケるなら、そこを攻めるべきだ。だってこれは、練習なのだから。」

出来るところを繰り返すばかりではなく、定期的に限界にチャレンジする事がキモ。

「ちょっとシンドイテンポで頑張る、だって練習なのだから。」

当たり前だった!当たり前過ぎてもはや今さらだけど。

改めて気づいて数日おきの練習を変えてみたなら?

進捗報告は〈つづく〉のですよ。


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