ギタ彦の【ギター奮闘記】
ギターのことなど何もわからない少年が、
やがてギターを弾くようになっていくお話し。
その回顧録。
少年ギタ彦がそばかす中年ギタリストに。
それは進化なのか劣化なのか。
これは少しの共感と
多くの失笑を誘う物語・・・
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人生で初めてギターに触ったのは
冒頭の写真に写っているのは幼子ギタ彦。
これがどういう状況なのかはまったく思い出せない。
人生で初めてギターに触れたのはこの時なのかもしれないけれど、
そこはまあ「そういうことではない」からね。
だってこの部屋、自宅ではないし。
当然このギターもウチのじゃないんだよ。
では仕切り直して本題。
初めてギターに触ったのは小学生の時。
5年生か6年生の時。
教室にフォークギターが置いてあった。
それは担任先生のギター。
通っていた学校では。
一日の最後に教室の掃除をしてから帰宅するのが決まり。
ある日の放課後。
掃除が終わって机を元の位置に戻し終えると。
児童の一人がギターを持ち出してきた。
そのギターがずっと気になっていたのだろうな。
好奇心旺盛な子供達。
ギターを取り囲むように人の輪ができる。
たまたまその教室に居合わせていたのがギターの持ち主担任先生と、
用務員のおじさん。(なんで居たのかな?)
そしてこの二人が僕らにギターをレクチャーしてくれることになる。
人生で初めてギターで音を出した!
初めてギターで音を出した瞬間だった。
子供だった上に、更には同級生達よりも小柄だったギタ彦。
背の順で先頭だったからね。
(ちょっと自慢。なぜに自慢なのかは自分でもわからない。)
そんなだから、
あの分厚いフォークギターを抱きかかえて弾くことなんて土台無理な話。
そこで机に寝かせてお琴のように鳴らすしかないね。
その時に教わったのが「ドレミ」。
どこを押さえればドの音が出るのか。
レはどこか。ミは?
ギターに群がった児童は5人だったか6人だったか。
皆一様に「へぇ~」と関心していたっけ。
たしか「禁じられた遊び」のテーマもその時にさらっと教わっていて。
1弦だけで弾けるのだよと聞いたのが印象的だった。
・・・それから数年後。
その時の記憶を辿ってギターを弾くことになるのだけど。
柔らか脳みその子供だったからか、
ぼんやりとだけど覚えていたんだよね。
だから再現することができたんだよ。
きっとそれが、
後に僕がギター弾きになるキッカケのだったのかなと。
今ではそう思う。
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「ドレミ」と「禁じられた遊び」が弾けて、自分でも驚いていた
時は進んで中学生ギタ彦。
先に言った「数年後」の話し。
小学生時の即席ギター教室以降。
ギターとはとんと無縁の数年間。
その頃夢中になっていたものと言えば外でサッカー家ではゲーム。
音楽を聴くのは好きだったけどギターなんて遠い世界のお話。
だってギター持ってないしさ。
そんな少年ギタ彦が人生で再びギターと相まみえることとなる。
それがまたしても学校の教室だったんだね。
好きだな、教室がw
もちろん好きなわけないんだけど。
時は80年代。
バンドブームらしきものの足音が聞こえ始めた頃。
ギタ彦が通う学校も、徐々にそんな空気に満たされつつあった。
なんとここでも。
誰かがフォークギターを教室に持ち込むというね。
アレって誰のギターだったんだろ?
わからないけど、とにかくフォークギターが1本。
いつしか教室の隅に立て掛けられているようになった。
歴史は繰り返すのだな~。
以前とちょっとだけ違ったのが、
ギターに興味をしめす生徒が数人は居た点。
それでも少なかったけど。
皆にとってもギターは他所の世界の出来事だったんだろうね。
ただ僕にはちょっと違った。
だって「ドレミ」憶えてるもの、俺。
正確には憶えていたと言うよりも、
「ド」の位置さえわかれば後は音を辿ってなんとか音を出せるということね。
大体の場所の記憶はぼんやり。
どこだっけ?なとと幾つか抑えて音をだせばなんとなく「ド」が見つかる。
以降の音もなんとなくの記憶を頼りに音を出す。
ドレミファ・・・なんて大した数の音でもないからさ。
なんなら手当たり次第でもなんとかなるわけ。
おかげで「ドレミ」も「禁じられた遊び」も思い出すことができた。
これは才能などではなく単純に若さの勝利。
若かったから出来た事。
今現在のギタ彦が同じ条件だったら、多分思い出せない。
・・・いや、そんなことないかw
流石に思い出せそうかな。
そのくらいの音の数だし。
必要以上に自虐になることもないね。
そんじゃあ切りが良いのでここでこのエピソードから教訓。
「興味持ったらとりあえず行動してみること。」
憶えてるか試してみようくらいのノリでギターを手にしたんだったと思う。
これこそとりあえず弾いてみたなんだな。
しかもこのただの「とりあえずやってみた」が後の趣味人生に影響したんだから。
面白いよね。
つづく・・・まだまだ奮闘するよ!
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コメント
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