【ギター奮闘記】ギターを欲しがる少年

ギタ彦【ギター奮闘記】

ギターのことなど何もわからない少年が、
やがてギターを弾くようになっていくお話し。
その回顧録。

少年ギタ彦そばかす中年ギタリストに。
それは進化なのか劣化なのか。

これは少しの共感
多くの失笑を誘う物語・・・


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ギターを欲しがる少年

それはたしか中学三年生の時。

普段はものをねだらない少年が、
思い切って父にギターをねだった。
するとあっさりオッケー。
これには驚いた。

思いつきでギターが欲しいと言ってみた。

まさかそれがかけがえのない趣味になっていくとは、
その時には思いもよらなかったのである。

だが父がこう言う。
「最初はフォークからはじめたら?
弾けるようになったらエレキ買えばいい。」

ほう、そんなもんか。
なるほどね。

そりゃそうだ。

そばかす
そばかす

ギターの事ちっともわかってない二人の会話だよ

だってエレキとフォークの違いがよくわからない。

・フォークギターは電気いらなくて、エレキは電気いるんだね。
・エレキは電気いるから買った後も電気代かかるね。
・エレキはなんかスピーカーみたいのもいるのかな。
・好き嫌いで選ぶものじゃないの?
・安いものでいい人が、電気の要らないフォークを買うのだな。なら僕はフォークで十分。
・すなわちお金に余裕がある人が買うのがエレキギター。
・昔は皆がフォークだったけど、最近は技術の進歩でエレキが出てきたんだろうな。

ギター初心者にありがちな的はずれな思い込みをしていたと言いたくて、
こんな風に思っていたと書き出してみたけど。

大きく間違ってもいないなww

いやでもね。

当時の僕の認識は間違いなく、大きく間違っていたわけ。

もちろん仕方のないこと。
知らない世界のことだものね。

だから最初はこれで問題ない。

ギターで弾きたいジャンルなんて、そんなとこまで考えも及ばない。
ズブの初心者。
とにかくギターが欲しいだけ。
そう、ギターを所有したかっただけだった気がする。

次点で(弾けるようになればなお良いな)くらいなもん。
たしかね。

とにかくウチの大蔵大臣がそう言うのだからここは従っておこう。

買ってもらえるのだから目的は達成した。
手に入れれば「未来の自分」がちゃんと勉強してギターに詳しくなるだろう。


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正味の話。
それほど強烈にギターが欲しい!
って程でもなかったからで。
そもそも買ってもらえるなどと思っていないから、
買ってやると言われてちょっと浮き足立ってしまったのね。

「え?いいの?あ、あ、そう、うん、じゃあそれで。」
こんな感じだったよ、確か。

ギターの事など全く知らない親子の会話。
そのくせ、父は簡単なアルペジオを弾けたしコードもいくつか覚えていたようだが、
なぜなのかは聞かずじまい。

とにかく交渉成立。

ギターの事など何一つ分からない。

思い返してみても、
なぜギターが欲しくなったのか?
よく思い出せない。

なんでギター欲しかったかな?

弾きたい音楽や曲があったわけでもないし。

周囲でギター弾きがいたわけでもない。

ましてギター弾いたら女の子にモテるかもなんて思った事もなかったし。
(モテたかったけどギターでモテるなんて思わなかったって事ね)

ギターなんて弾けるようになるんかな?

早々に飽きちゃうんじゃないの?

・・・とにかくこの数日後。

父子は約束通り、ギターを買いに出かけるのであった。

つづく・・・まだまだ奮闘は始まってもいないのだ


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コメント

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  2. […] 「ギターが欲しいと、そう思いだした。これが思春期か?」 https://guitar-yarinaoshi.xyz/funtouki-hoshigaru-syounen/ […]